東京国立にある出張訓練WANLOVE代表トレーナー渡辺のコラム集です。
オヤツって・・・

今回はオヤツについてちょっと書いて見たいと思います。
まず前提としてしつけ教室でも、パピーパーティでも、通常のお伺いしてのトレーニングでも、最初の段階では必ずオヤツやおもちゃといったモノを使ってトレーニングを進めて行きます。
お客さんで「ウチの子はオヤツがあると良く出来るんだけど・・」といったお嘆きは聞かれます。
私は最初の段階でオヤツを使えば使う程、あとでオヤツが抜きやすくなると考えています。
まず、オヤツを使う意義について考えて見ましょう。 オヤツとは
1.犬の目線を見て欲しい位置に持っていくための目印
2.集中力を引き出す小道具
3.わかりやすいご褒美

 

といった3つの要素を持っています。
良くしつけの本などで「上手に出来たら思い切り褒めてあげましょう!」などと書いてありますが、果たして”思い切り褒めたら”犬に充分に伝わっているのでしょうか?
私はまず褒められる事を犬に教える必要があると思います。
方法は簡単です。
なんらかの指示を出し、出来たらオヤツを渡すのですが、この際に一言「よしよし!」と褒めてからオヤツを渡します。これだけです。
詳しく書くと、犬の学習は全て関連付けで成り立って行きます。
人の様に言葉の意味を理解して行動する訳ではありません。
例えば”座れ”の指示を出します。犬はこれまでの経験から”座る様な形”をすると褒めてもらえたり、オヤツをもらえたりしたため、”座る”格好をとります。
これは指示(座れ)と座る形、その直後に起こる良い事(オヤツ、褒められる)事が頭の中で関連付いたため、指示に対する反応が得られた訳です。
この道理で行くと褒められる事と良い事が起こる事が最初の段階で頻繁に起こった方が容易に関連付けをする事が出来ます。
次第に「よしよし!」という言葉とオヤツが出る(良い事が起こる)事が関連付いていきます。
これで”褒める”事が有効に使える状態になりましたね。
ここまで読んだら、なぜオヤツが初期の段階で頻繁に出た方が良いのかは理解出来たハズです。
では、先に書いた、”抜きやすくなる”のはなぜでしょう?
犬は習慣性の動物です。
最初はオヤツがもらえるから、褒めてもらえるから、とっていた行動が、何度も同じコマンドに対して、同じ動作を繰り返している度、その行動が習慣化して条件反射のようになっていきます。
つまり、最初の段階でオヤツやおもちゃを使ってでも正解を頻発させる事が最大のコツなのです。
必ず関連付きさえすれば、習慣化させて行く事は出来ます。
これを「このままではオヤツ無しでは動かなくなるのでは・・・」と思い、関連付けも、習慣化もしない段階でオヤツを止めてしまうため、多くの場合
中途半端な状態で終わってしまいます。
また”習慣性の動物”という部分を理解していればトレーニングにある程度の期間が必要である理由も理解出来るハズです。
焦ったり、頑張ったり、怒鳴ったりしても明日から名犬になったりする事はありえません。
皆さん犬を可愛がろう、楽しもうと思って飼い始めたハズです。
トレーニングのコツは人も犬も楽しくです。
上手く物事が進まないと思い、漠然と方法を変えて行くよりも、犬の学習の成り立ちだけ理解出来れば、おのずと方法は見えてくるはずです。
成功する確率を上げ、失敗する確率を下げるのも秘訣です。
オヤツで成功を引き出せるなら使わない手はありません。
成功を頻発させ、上手に関連付け、習慣化させて行きましょう!

 

2005/03/25

posted by 渡辺元規 | 13:11 | オヤツって・・・ | comments(0) | - |
Search this site