東京国立にある出張訓練WANLOVE代表トレーナー渡辺のコラム集です。
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犬同士のコミュニケーションと人の介入

前回少し触れた様に今回は犬同士のコミュニケーション〜人の介入ポイントについてお話を進め様と思います。
前回も書いた様にドッグラン内で良く見かける光景として、犬が犬を追いかけ回したり、追いかけたり、プロレスの様に組み合ってじゃれあったり…
これ自体が悪い訳ではありません。
特に子犬期の他犬との喧嘩遊びには大きな意味があり、この遊びが子犬期にある子と無い子では後の行動に大きな影響を及ぼします。
咬んだり、咬まれたり、乗ったり乗られたりしながら力の加減や、どの様に振る舞うと楽しい遊びが継続して行くのか?を経験を通して学んで行きます。
またこの時期の遊びで脳が活性化するとも言われています。
ウチのお預かりの子達を見ていると子犬期に少し上の年齢の面倒見の良い犬が相手になり、上手くコントロールされながら遊ぶ経験を積み重ねると遊んでもらった子犬が成長し、次に来る新たな子犬に自分のしてもらった遊びをまんま継承して行く様が見られます。
この中で人のする事はあまりありません。ただ見守るだけです。
時にエスカレートし、興奮し過ぎてしまう事は多々ありますのでこの場合のみ間に入り遊びを中断(多くの場合叱るのではなく、クレートに戻します)させ、興奮し過ぎると楽しい時間が終わってしまう形を取ります。
子犬に取って一番残念なのは楽しい時間が終わってしまう事です。
次第に興奮し過ぎず、上手にネチネチ遊びを展開して行く様になります。
例としてウチでの社会化お預かりを挙げましたが、これは高度に社会化され、十分な経験を持った犬が相手の場合で、ランなどの挙動、性格、経験も未知数の犬同士が接触する場面ではより細かな注意が必要です。
飼い主さん達は井戸端会議をしている場合ではありません。
自分、または相手の犬がどの様な行動を取り、どの様に振る舞うか?を注意深く観察している必要があります。
臆病な子が元気いっぱいの子に入場した途端追いかけ回されたりしてしまうと恐怖のイメージでいっぱいになり、その後のスムーズな社会化を阻害してしまう可能性もあります。
また楽しく遊んでいる場合でも度が過ぎれば興奮のあまり周囲を巻き込みながら何らかのトラブル(主に喧嘩)に発展する可能性も十分あり得ます。
入場時からご自分の犬、また周囲の犬達の様子を良く観察して下さい。
はしゃいで興奮していても、怯えて尻尾が中に入ってしまっていても、まだリードを離してフリーにすべきではありません。
リードを付けた状態でラン内をゆっくり歩き、周囲の様子を観察させ、多少落ち着くのを待ってからリードをオフにします。
リードを離してからも注意が必要です。周りには目もくれず、飼い主さんとの遊びに夢中であるならばさほど大きな心配は要りません。
ボールで遊んでいるならば、横から割って入った他のボール好きな子と取り合いで揉めない程度の注意を払っていれば大丈夫です。
他の犬を追いかけ回したり、追いかけ回されたりしている様ならば目を離さないで下さい。軽くじゃれている、または呼び戻せる(話が聞ける)程度ならまだ大丈夫。
興奮すればするほど回りも見えなくなり、話も聞けなくなります。
この時点では介入するには少しタイミングが遅すぎます。
怪しいかな?くらいのところでリードを付けるか、一旦分けて退場するか、タイムアウトの形を取ります。
先に室内での例をあげた様に楽しい時間を一旦取り上げてしまいます。
理想は犬自身に「どう振る舞えば楽しい時間が続くのか?」を理解させて行く為です。
臆病で萎縮している様であれば少し他犬と距離のある場所で状況を良く観察させます。無理にフリーにしたり、慣らさせ様と接触を強いたりしてはいけません。ファーストコンタクトはその後のイメージを決定付ける非常に重要な瞬間です。
慎重に行ってなんら問題はありません。急いで慣らさせ様とせず、犬自身が「なんでもないんだ!怖くないんだ!」と納得する事が重要です。
ラン内でも振る舞いの落ち着いた大人の犬を選び、挨拶をさせてもらう程度から始められれば最高です。
状況やメンバーによってはリードを離さない選択も非常に重要です。敢えてチャレンジする必要は無く、理想は楽しく、良好な関わり方や過ごし方の積み重ねでその後が大きく変わって行くからです。
その為にもランを使用する方一人一人の意識の持ち方が大切だと思います。10月に予定されているドッグランでのしつけ教室では実際に犬達が動いている中での行動解説と介入のポイントをお伝え出来ればと思っております。

posted by 渡辺元規 | 15:18 | 犬同士のコミュニケーションと人の介入 | comments(0) | - |
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