東京国立にある出張訓練WANLOVE代表トレーナー渡辺のコラム集です。
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ランでの犬達の様子

先日は本会主催でドッグラン内でのしつけ教室を開催させて頂きました。ご参加された皆様、お手伝い下さった会の皆様、ありがとうございました。
ドッグラン内での開催で、あまり教室にばかり時間を取っても申し訳ないので、質疑応答をラン使用中の時間に個別にご相談をお聞きしましたが、こちらも真剣にお話を聞いて下さる方が多かった様に感じました。

ラン使用中ですので近くに居た方達と雑談ながら動いている犬達の行動解説を少し交えながらお話をしていました。

ドッグランを楽しく使用される事は全く問題無いのですが、意外にご自分の犬を見ていなかったり、今自分の犬がどのような状態であるか?を気にしていない方が多く見受けられた様な気がします。

最近のドッグランでは犬同士のトラブル〜その延長で飼い主さん同士のトラブル、深刻な咬傷事故などの話を度々耳にする様になってしまいました。
飼い主さん側の意識として残念なのは「柵があるから、ウチの子呼び戻るか、コントロール出来るかわからないけどリード離しちゃえ!」の様な意識の在り方です。

必ずしも呼び戻らないと、コントロール出来ないとドッグランを使用しては行けない。などと言うつもりはありません。
ただ頭の片隅に「何かあるかも?」と言う意識を少し置いておいて頂きたいのと、興奮をさせ過ぎない事を心がけて頂きたいのです。

コントロール出来る子なら興奮していようが、落ち着いていようが話が聞けるので大きなトラブルに巻き込まれたり、何かあった際の回避は容易ですが、落ち着いていても話が聞けるか聞けないかわからない子は興奮したら尚話は聞けなくなります。

この場合、犬の感情は考えません。
つまり楽しかろうが、怒っていようが、興奮しすぎる前に人が介入し、一旦リードを付けたり、カラーを掴んだりしてクールダウンする時間を作ります。

犬が犬を追いかけたり、追いかけられたりしながら興奮して走り回っている様子を「楽しそう!」と感じ、傍観している飼い主さんを多々見かけます。
あの状態は興奮して、話も聞けず、トチ狂っているだけです。

本来犬の楽しみは飼い主さんと何かをして遊ぶところにあり、その状態に持って行ってあげる事により、興奮状態をもコントロール出来る様になって行きます。

毎回ランに行くごとに犬を追いかけ回すことを積み重ねると、普段の散歩中でも犬を見ると興奮する習慣が成り立ちます。
犬と触れ合う事を否定しているのではありません。
興奮して遊ぶのでは無く、なかなか表現が難しいのですが「ネチネチ」遊び、その中で噛みつきの抑制を学んだり、身体的に強い子が弱い子が遊びに入り込み易い様にあえて下になり、お腹を見せて遊びに入り込み易い様に誘い込んだり(セルフハンディキャップ)身体的に五分五分の子同士ではお互い上下を入れ替えながら遊んだり…
こういう高度なコミュニケーション能力を犬は備えています。
良く社会化し、遊び上手な犬は経験の少ない犬との遊びを上手にコントロールし、相手に興奮させず、かつ遊びをリードしながら誘い込み、自分のしたい遊びに誘い込んで行きます。
ウチで子犬の頃から社会化経験を積んでいる子達は一つのおもちゃをお互い咥えあって引っ張りっこしたり、ボールを渡しあいながら遊んだりします。
犬は本来、落ち着いて過ごしたいものです。
興奮し、走り回れば落ち着いた犬達に怒られますし、遊びには誘ってもらえません。
時間や場所、遊び方もわきまえ、散歩中に誰かれ構わず遊びに誘ったり、犬を見て興奮したりしません。

ラン内での振舞わらせ方や接触のさせ方で、結果日常生活まで変わって来るのです。

みなさんも落ち着いた、大人のクールな犬を目指し、少し意識を変えてランでの犬達の様子を見てみてください。

次回は介入のポイントに触れられればと思います。

posted by 渡辺元規 | 15:21 | ランでの犬達の様子 | comments(0) | - |
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