東京国立にある出張訓練WANLOVE代表トレーナー渡辺のコラム集です。
おやつの功罪

よくしつけの方法での賛否で話題になる「おやつ」について書いて見ようと思います。

僕の行う教室や実際トレーニングを受けて頂いた方はご存知かと思いますが、僕は最初の説明で「これからバンバンおやつを渡して行きます。」とまずお話します。
さらにこのおやつの渡し方や渡す量、おやつを使う事の意味まで細かくご説明させて頂きます。

おやつはおやつで釣る為に使うのでは無く、わかりやすく犬にとって良い事を起こしてあげる為、また毎回良い事が起こるイメージをきちんと定着させる為に用いています。
またアイコンタクトや動作を引き出す最初の目印として効果的に用います。

良く、上手に座れたら”褒めましょう”とか、上手にトイレが出来たら”褒めましょう”などと書かれているのを目にします。

この”褒めましょう”が中々厄介で、良くお話するのは「褒める」または「褒めた」事が確実に犬に伝わっていれば良いのですが、仮に伝わっていないとしたらどうでしょう?
全く無駄かも知れないのです。

多くの場合、諸々の経験の乏しいパピー(仔犬)にいきなり人の考える事の意図を明確に伝える事は困難です。
伝えたい事をより明確に伝えるには「褒めること」から確実に教えてあげなければなりません。

犬の学習は今起こっている事とその前後に起こる出来事が頭の中で関連付いて学習が進みます。
噛み砕いて言えば「よしよし」などの褒め言葉をかけて→おやつを渡す。
を繰り返す事により、「よしよし」と言われると後に喜ぶ反応が出て来ます。
この時点で初めて「よしよし」と言う言葉が意味を持ち始め、褒める事が有効に活用出来始めます。

この段階までを効果的かつ確実に学習へと導くには毎回確実に犬にとって良い事を起こしてあげる事が重要になります。

撫でたり、抱っこしたり、ボールを投げたり、引っ張りっこをしたりという事も有効ですが、毎回タイミング良く使用するには少々使い勝手が悪いかと思います。

使いやすく、効果的なのはおやつを毎回必ず(ココは大事なポイントです)渡す事が学習を定着させる効果的な方法だと思います。

渡す量は極少量で構いません。
お腹を満たす為に渡すのでは無く、むしろもっと欲しいと思ってくれれば、学習にとって重要な欲が伸びます。
また多くの量を渡してしまうとその都度咀嚼するのに時間がかかり、テンポ良く次の動作に移るのに時間がかかってしまいます。
カロリーや体重を気にする方にとっても多くを渡す必要が無く、効率が良いならば使いやすいかと思います。

良く巷で言われる「おやつを使うとおやつが無いと動かなくなる」のは中途半端におやつを使用した場合です。
犬は全ての行動が習慣化します。
毎回おやつで動いていたとしても、繰り返す事により、あってもなくても同じ動作を確実に行う様になります。パターン化するからです。

またトレーニングを進める中で最初のきっかけとしておやつはあるものの、動く事、追いかける事の方が遥かに面白味を持ち始めます。

上手くおやつを抜けないのは最初のきっかけとしてのおやつから遊びの面白さに上手く移行出来ない、した経験が無く、おやつで動作を引き出す事で止まってしまっている場合が多く見受けられます。

同じおやつの使用でも無駄におやつを求められるに応じて渡したり、公園などの多くの犬の集まる場所で他人の犬に無駄にばら撒いたりする事にはなんの意味も無いばかりか、あまり良い影響を及ぼす事はありません。
あるのは犬達の興奮を呼び起こしたり、おやつの取り合いで揉める火種を作る結果となったり…
これは渡す人間が犬にモテている様な錯覚を起こしている自己満足に過ぎません。

効果的な学習とその先に繋がる楽しく人と共に動く感覚に入って行ける様に上手なおやつの使用を皆さんに学んで頂ける事を切に望みます。

posted by 渡辺元規 | 15:13 | おやつの功罪 | comments(0) | - |
問題行動に至らない様に注意すべき点

今回のコラムは会員の方からのリクエストで、犬を迎えた際に問題行動に至らない様に注意すべき点、というお題を頂きましたので、このあたりのお話で進めようと思います。

まずポイントになるのは修正より予防する方がたやすいという事です。
癖の様に習慣化した悪癖を修正するのと、面倒な事にならない様に育てて行くのでは手間のかかり方が全く違います。

個々の問題行動に対して、この場合はこうして、あの場合はこうして…と個々の対応を考えるのではなく、効率の良い学習方法とは失敗する確率を下げ、成功する確率を上げるだけの作業です。

その為には犬の過ごす環境を整えなければならなかったり、人の関わり方を考えなければなりません。

イタズラをしたり、トイレを上手く成功出来ないとわかっているのに室内でフリーにして放置しておけば失敗する確率を上げているだけです。
犬が覚えない。犬が失敗すると人は捉えがちですが僕は人が失敗する機会を与えていると考えます。
成功体験が積み重なれば、それは習慣化して十分学習された行動として定着します。

その成功体験を積み重なさせる為には人が頭を使って成功する環境を整える必要があります。

また構わないと言うことも非常に重要です。
僕は良く、犬は構わないだけでびっくりするほど落ち着いた良い子に育ちます、楽で確実ですよ!とお話します。
構われずとも落ち着いて過ごせると精神的にもぐっと落ち着いて行きます。
常に接触していないと、常に構ってもらわないと落ち着かない様では犬に常にストレスがかかっている様な状況です。
人がいようが、いまいが、構われないとしたらそれが日常になり、日がな一日をリラックスし落ち着いて過ごせる犬へと成長して行きます。

また構わないと言う事は裏を返せば構う(接触)するときに何をするか?と言う事でもあります。

犬が落ち着いて静かにしているから散歩に行く。
犬が落ち着いているから撫でる。
犬が落ち着いているから遊ぶ。
などが繰り返されればはしゃいで興奮して要求するより、落ち着いて静かにしていた方が効率良く良い事が起こる。という学習が成り立ちます。

感情のあり方に関係無く(嬉しかろうが、怒っていようが、悲しかろうが)興奮させる事は避けた方が無難です。
落ち着いている状態で話がきちんと聞ければ段階的に興奮させて行き、興奮もコントロール出来る様に持って行きますが、日常に置いて興奮させて良かった!と感じる事はほぼないはずです。
感情も行動も両極に振れるとコントロールは難しくなります。
刺激が多くても、静かな環境でもなるべく感情は常にフラットである様に意識していた方が後に楽に繋がって行きます。

成功させる事、構わない事と大事なポイントを挙げましたが、実際問題、楽ですよ!と言いつつ、やりにくいのは構わない事です。
何しろ皆さん、構おう、楽しもうと思って犬を迎える訳ですから。

ルール作り、良い習慣を形成するコツはやりにくい事を先に成り立たせ、後で楽しむ事です。
何しろ問題が起きなければフリーで過ごさせたり、ベタっ可愛がりしても何も問題無い訳ですから。
上手な環境作りと関わり方〜過ごさせ方で楽しい犬との生活を構築して下さい。

posted by 渡辺元規 | 15:11 | 問題行動に至らない様に | comments(0) | - |
叱る事について

叱る事について考えてみましょう。
最初のカウンセリングにお伺いさせて頂いた際、皆さん知りたがるのは問題となる行動が起こった際の効率の良い止め方(叱り方)です。
また長年続いている問題行動に対して「叱っているのだけど…」などとお話されたりするのを良く耳にします。
僕が良く勘違いされるのは褒めるトレーニング、遊びを構築して行くトレーニングを行っているので、怒らない/怒ってはいけない と思っている方がいらっしゃる様ですが、僕は「話が聞ける子には」怒ります。厳密には、その動作/行動は違うことを伝えます。イメージは注意に近いかも知れません。
ここで大事なのは「話が聞ける子には言う意味がある」ところです。
いくら注意しようが、叱ろうが、興奮してしまっていたり、逆に極端に萎縮してしまっていたりしていてはいくら大声を張り上げても意味がありません。
また話を聞く耳を持たない子を叱る事に意味はないのです。
まずは話を聞く耳、人に集中が向く為のスイッチを作成しなければなりません。
室内の慣れた、落ち着いた空間から始まり、室外のあらゆるシチュエーションに場所を広げながら、人の指示を聞きながら遊ぶ遊びの成り立つ範囲を広げて行きます。
座れ と言って座るのと、いけない と言ってして欲しくない動作を止めるのは非常に似ています。
話が聞こえているのです。
段々遊びを派手にしながら、興奮していても話を聞ける様に意識して持って行きます。
この下地になる話を聞ける力を養っておかないと言う事が全て無意味になってしまいます。
褒める事も全く同じ。
褒める事が伝わっていないとしたら全く無駄かも知れないのです。
皆さんも一つ一つの確実性を増しながら話の聞ける犬育てを楽しみましょう。

posted by 渡辺元規 | 15:09 | 叱る事について | comments(0) | - |
災害時のペット同伴避難

よくお客さん達にもお話する事ですが、特に避難するという状況の場合、ハウス出来て、その中で長時間の待機をリラックスして出来るかどうかが鍵になります。
公共のスペースでペット同伴でない方々と一緒にとなると普段の生活の様に避難所でフリーにはしておけません。
普段、または子犬時から就寝時や移動時、留守番などでハウスで過ごす=落ち着いて寝る癖を付けておくだけで避難時の快適さ、安全性は格段に上がるはずです。
過ごす状況も平時とは大きく異なる為、他者や音、様々な刺激にも慣れていると吠えてしまう、怯えてしまうなど、刺激に過剰に反応する事を避けられます。
避難も長くなると皆さんピリピリしかねません。その様な状況で吠えてしまったり、落ち着かなかったりすれば他の方とのトラブルになる事は十分予想出来る事です。
上記した様な事は日常生活でも同じ様に応用が利くことばかりです。
何も無い平時から色々なシチュエーションを想定しておけば、実際の避難もパニックにならず、円滑に行動出来るはずです。
自宅で被災した場合の行動や準備も確認し、実際どう動くのか?を考え、確認しておくことも非常に大事です。
人は必ず落ち着いて行動して下さい。
人が落ち着かず、パニックになると犬も動揺します。心は焦っても、何事も無い様に落ち着いて行動する事は、のちの犬達の被災時の行動にも大きな影響を及ぼします。
人がパニックになるイメージが付くと必ず犬もパニックになります。
それは円滑な避難を確実に妨げます。
ウチの場合では自宅斜め前が広めの駐車場で常時車内にハウスが大小10台程度積んであり、周囲に倒れてくる高い構造物が無いため、お預かりの子達含め、自宅に留まる事が困難な場合はまず車内に犬達を避難させられる様にしてあります。
3.11の後はしばらく車内に避難用の物資を積んだ状態にしてありました。今でも常に最低限のものを車載してあります。
実際3.11の時は一階に犬達と在宅しており、僕等が騒がず対応した為か、犬達は全く騒がず、帰宅後もウチで被災した子達はしばらく続く余震や緊急地震速報にも全く反応しなかったそうです。
無いに越した事はありませんが、あるかも知れない想定で考えておいた方が焦らずすみます。
日常生活から出来る事をコツコツ積み重ね、備えて見て下さい。

posted by 渡辺元規 | 15:08 | 災害時のペット同伴避難 | comments(0) | - |
セラピー犬と訪問活動

老人ホーム等への訪問活動、WANLOVEでもお伺いさせて頂く施設は変わりながらも開業初期から12年ほどお伺いさせて頂いております。
最初にお話を頂き、お伺いさせて頂いていた施設では犬と触れ合った際の入居者の皆さんの反応や変化のデータを取りたいとの事で全15回を2年半ほどお伺いさせて頂きました。
参加される方はほぼ皆さん寝たきりの状態、会話を交わせる方がほとんどいない中での訪問活動でした。
会話を交わせ、楽しく触れ合う…というよりは手を取り、手を添え、犬に触れて頂く様な形でしたが、それでも職員の方々のお話では明確に変化が現れ、普段施設内でのイベントには一切参加されない方でも犬が来る日は希望してご参加下さったそうです。
現在訪問させて頂いている施設は皆さん楽しく会話が出来、意思の疎通が出来る方々がご参加下さっていますが皆さん隔月の訪問を心待ちにして下さっています。
どうしても犬の負担を考えると短い滞在にはなってしまいますが、犬と暮らしたくても叶わない状況の方々にとってはかけがえのない時間になっているそうです。
近年トレーニングをご希望されるお客様からも、出来ればのち、訪問活動が出来る様に育てたい等のお話を頂く事も増え、社会的に認知もされていますが、来て欲しい施設と訪問活動を行っている団体等の数が合わず、なかなか全ての施設にご希望通りお伺い出来ないのが現状です。
僕らの様に犬を通じて仕事をさせて頂き、生活させて頂いている立場としては何らかの社会貢献や還元して行く活動は結果として犬の地位向上、社会的役割を認識して頂く非常に重要な活動だと考えています。
昨今、専門学校などでもアニマルセラピーの学科が作られたりしていますが、それを生業として生活して行くのは非常に困難な状況にあります。
基本ボランティア活動であり、利益を出す活動ではないからです。
近年施設で少しずつ行われている、保護犬を施設内で飼育し、入居者の方が共に暮らし、触れ合えるスタイルはセラピー活動、保護活動、双方に大きなメリットがあり、ここにプロの手が入り、犬達の管理のお手伝いが出来れば理想的な形が形成出来るかと思います。
この様な活動/形が一般的となり、社会に認知されて行く事でより社会の中で犬の担う役割が再認識され、犬の地位向上に繋がって行く事を切に願います。

posted by 渡辺元規 | 15:02 | セラピー犬と訪問活動 | comments(0) | - |
犬は生涯学習

今回は良く言われている「しつけは6カ月まで」の件が聞きたいと言われ、ちょっと書いて見ようかと思います。

まず基本的なところから言えば、犬は生涯学習し続けます。 なので遅い、手遅れ…と簡単には言えません。

また教える〜覚えた、の判断をどこでするか?も大事なポイントです。


「座れ」を例に挙げると室内でトリーツを持った状態で座れの指示を出し、座れることをして「ウチの子は座れが出来る」と判断する方が意外と多いのです。

この事例がレベルが低いとか、良いや悪いの話ではなく、全ての物事は習慣化する。というところがポイントかと思います。

習慣化させるにはどうしてもある期間が必要です。
動作を覚えさせること自体は個体差もありますがすぐに覚えてしまいます。

ただ、必要なところで確実にその動作が出てくるには習慣化させること、反復して習慣化/癖、にする事が重要になります。

子犬を家に迎え入れた瞬間から関係の在り方や日々の積み重ねによる、良きも悪しきもの習慣化が始まって行きます。

しつけの極意は成功する確率を上げ、失敗する確率を下げることにあります。

日々を重ねて行くにつれ、どのように関わり、どのように過ごさせているか?が大きく影響して来ます。

迎え入れた時点では何の習慣も成り立っていませんが、日を重ねればスポンジが水を吸う様に様々な学習が起こって行きます。

2ヶ月、3ヶ月で迎え、真っ白な状態の子犬に良い習慣を積み重ねさせるのと、半年、1年と余計な癖を積み重ねた子犬の悪癖を減少/消滅させ、新たな良い習慣をつけてあげるのでは手間と労力が全く違います。

厄介なのは人側で、今まで積み重ねた子犬との付き合い方を180度転換させるのは余程の意思の強さと意識の変革が必要です。

そう言った意味ではしつけは6カ月説はあながち間違いとは言えず、正確には「早けりゃ早い方が楽」と言う表現がぴったりかと思います。

社会化をさせること、訓育期間(親兄弟とともに過ごす時期)の有無、個体の性格も加味すると個人的には2か月齢〜3か月齢にどのような経験/学習をしたか?は非常に重要な意味を持つと思っています。

社会化だけに焦点を当てればなるべく早く、様々な経験をさせることをお勧めします。

posted by 渡辺元規 | 15:00 | 犬は生涯学習 | comments(0) | - |
犬の身体作り

皆さんはどのように運動管理をされていますでしょうか?
我が家では通常の歩く散歩に加え、自転車で並走させる引き運動、ボールやフリスビーを追いかけて走る自由運動を行っています。
散歩は人の歩くペースで移動しますので運動欲求の高い犬によっては少々物足りないかも知れません。また股関節や膝に問題を抱えている子はまず体重管理が最も重要ですが、関節を補わせる為に筋肉を付けてあげることが非常に大切です。
とはいえ、普段運動をあまり行わない子はいきなりフリーで感情の赴くままに走らせるのは故障の原因となりかねません。
僕が行うのは段階的に運動を入れて行きます。
先に書いた様にまずは体重管理ありきです。
適正な体重に置いて、まず行うべきは綺麗に足を運ばせ、均等に筋肉を付けてバランスを整え、持久する筋肉やスタミナを付ける引き運動を行って行きます。
引き運動を行う際に注意するの”思い切り走らない”事です。通常自転車で移動するスピードよりも少し遅い程度、犬のサイズによりますが、ウサギが駆ける様な状態ではなく、速歩(四肢が綺麗にクロスして速く動かしている状態)をキープして走らせます。
通常の散歩で人の歩様に合わせて歩くと、人と犬では歩幅が異なり(前脚と後脚の位置の関係から犬の歩幅の方が広い)どうしても可動域が狭くなりがちで、しなやかな関節も長年の歩様で硬くなりがちです。
この関節の可動域を足(特に後脚)を伸ばして動かすことを意識して走らせ、強靭でスタミナのある、壊れにくい足作りを目指します。
さて、充分な引き運動で基礎が出来たところで瞬発する筋肉と柔軟な筋肉を作る為、自由運動を行って行きます。
理想は丘などのアップダウン、下がデコボコな地面を自由に走らせますが、なかなかそう上手い場所はありません。
ボールやフリスビーを追いかけさせ、感情を爆発させる様に夢中で追い、走らせます。
この場合の足運びは個々の犬の癖で走りますが、瞬間的に反応して動く筋肉を強化して行く為、あまり細かな足運びは気にする必要はありません。
動くものに対して瞬間的に反応する身体、その反射に対しても痛めない身体作りをして行きます。
自由運動に際して気をつけたいのは水分補給です。運動の最中に沢山水を飲ませると胃捻転や腸捻転の原因になります。水を与える際は少し口を潤す程度に留め、運動後にしっかりと水分補給を行います。
また運動に際しては呼び戻せる事、興奮時の犬をコントロール出来る事が事故防止において非常に重要になります。しかるべき場所で運動を行う事を心がけて下さい。
これから気温が下がるごとに運動時に外気によって体温を下げやすくなります。
つまり動く子にとっては運動によって上がった体温を呼吸によって取り込む外気で効率良く冷やして行ける為、スタミナ/運動欲求のある子にとっては冬場が最高の運動シーズンになります。
基本的な考え方は秋〜冬、春先にかけて充分に運動を入れて、運動量が落ちる夏場を乗り切る体力をつけるイメージです。
犬の生活において運動/食事/休息のバランスが取れて行く事が健康な生活を維持して行く為の重要な基礎となります。

posted by 渡辺元規 | 14:54 | 犬の身体作り | comments(0) | - |
犬の食事

犬の健全な育成を考えた時、運動/食事/ストレスフリーの生活 の3つのバランスが取れているということを重要視します。
運動に関しては前回のコラムに詳しく書かせて頂きました。ストレスフリーはこれまでにも関わり方や過ごさせ方、社会化などの話をコラム内でお話させて頂いたと思います。
さて、今回の「食」です。
意外と多くのフードや手作りレシピ他、情報が沢山あり、何を選択し、何が正しいのか迷われると思います。
そんな中で食選びのヒント、ポイントになればと思います。
基本的な情報として犬が食べ物を口にして、消化吸収→排泄されるまでの時間比較から行きます。固形のドッグフード→16時間 生食→4時間、手作り食は8時間と言われていますが、内容や調理法により差があると思いますのでここでは単純にフードと生食を比較します。
消化吸収に多くの時間/エネルギーを使うとすると他の部分(細胞の再生他)に使うエネルギーの効率が悪くなってしまいます。
多くのドッグフード(もちろんオススメ出来る素晴らしいフードもありますが)は材料を加熱→圧縮してあの様々な形になり出荷されます。材料は残念な事に元々は様々な酵素や栄養素が含まれていますが、38℃以上で加熱すると不活化(作用しない状態)してしまいます。その為、多くのドッグフードはあとから合成のビタミンその他を振りかけ、表示されている栄養素との帳尻合わせをします。
残念なのは多くの野菜や肉、果物に含まれる天然のビタミンは複数のビタミンを摂取しても全て吸収されますが、合成ビタミンは相殺され吸収されません。
また多くのところで言われていることですが、ドッグフードは長期保存が可能な様に発ガン物質を多く含む防腐剤を多量に振りかけます。
ウチの子犬達は二頭は産まれてこの方生食のみ、一頭は2カ月前に迎えてからずっと生食で来ています。
ずっとドッグフードを食べていた成犬を生食に移行させるには腸を慣らして行く作業があり、時間をかけゆっくり慣らさなければなりません。またフードに慣れた胃や腸は移行が難しかったりします。
単に生食/生肉といっても、精肉店で売られている人用のそれと犬に与える肉は大きく違います。
人用の肉はきちんと血抜きをし、臭みなく美味しく食べられるようにしてありますが、犬達にとっては精肉されていない、したたる血は重要なミネラル源となります。また絶対に身体(特に心臓)に必要な塩分もこから摂取して行きます。我が家では鹿、馬、鳥をローテーションで与えています。
同一タンパク質による片寄りを防ぐ為です。
赤身の肉だけではバランスが悪く、赤身60%に対し、ミンチにした骨20%、内臓20%、これに野菜や発酵野菜、ひとつまみほどの塩(食卓塩でなく、岩塩や藻塩)亜麻仁油やヘンプオイルを入れてフードの完成です。
量はその子の日々の運動量や月齢により、体重に対して2%から6%の間で便の状態、身体の肉付きにより増減させて行きます。
塩は絶対に必要で体重に対して0.024%の塩を足しますが概ねひとつまみ程度で間違いないと思います。
これに反芻動物(鹿、羊等)の第四の胃と言われるトライプを少量足すと完璧です。
トライプは微生物タンクであり、腸内環境を整えてくれます。
野菜もそれ自体は犬は消化吸収出来ません。
消化吸収出来ないものを何故与えるのか?
野菜の酵素を摂取させたいからです。
良くお散歩中に犬達は路傍の草を良く食べる光景を見かけるかと思います。
また多くの子は食べた草をもどしたりします。
飼い主さんは「またそんな余計な草ばっかり食べるから吐いちゃって」と考えがちですが、犬達は本能的に足りなくなった植物の酵素を取り込み、消化吸収出来ない植物本体を体外に排出しているだけなのです。

このコラムて僕はドッグフードを否定したりするつもりはありません。手軽ですし、生食に比較すればコストパフォーマンスは圧倒的です。ただ安いにはそれなりの訳があり、コレはあまりオススメ出来ません。主原料が牛肉であるとしましょう。
ステーキ店で300gのお肉を注文すると安くても2,000円台、スーパーや精肉店で求めても1,000円以下は考えにくいかと思います。
それがドッグフードになると極端な例では10kg1,000円台という驚愕の値段のものが存在したりします。その肉大丈夫?と思ってしまいます。安かろう良かろうはドッグフードの世界ではあり得ません。
運動、ストレスフリー、そして食が整えば犬達にとって悪いはずがありません。
健康で長生きして欲しい思いは飼い主さんにとって皆同じなはずです。
そんな思い、またご自分達の犬に与えている食を考えるちょっとしたきっかけになればと思って書きました。
生食にご興味ありましたら個々に合わせたレシピ等お作り出来ます。
何か食の疑問があればどしどしお問い合わせ下さい。

posted by 渡辺元規 | 14:52 | 犬の食事 | comments(0) | - |
行動範囲の制限

良くご相談頂く内容に「トイレを覚えてくれない」や「お部屋の中で一向に落ち着いてくれない。」等のご相談を受けます。
この問題は多くの人が室内で犬を飼うのだから・・と家に連れてきて、なんのルールも教えないままに部屋の中での自由をいきなり与えてしまうところから始まっています。考え方としてはこうです。
まず、ペットショップから来た子ならば、あの狭いガラスのケージを仮に3畳間だと考えます。このなんとも狭く、お散歩も飼い主さんとの楽しい遊びも無い状態から、お部屋の中に組んだサークル(6畳ワンルーム、お散歩、遊び付き)にまずは引越しをして来た、と考えます。
この時点では自由に行動出来る範囲は広がってますよね?当面はこの状態でおとなしくしている事、人が食事していようが、お客さんが来ようが、家族皆で楽しく語らっていようが、いい子にしていられる、サークルの中にあるトイレできちんとおしっこ、うんちが出来る、という状態まで行った時点から、だんだんと自由に行動できる範囲を広げて行ってあげます。
自由な状態できちんとトイレに行けるかどうか?というところもひとつのポイントです。この状態を確立させてから部屋で放すのと、何も知らずに部屋で放すのでは雲泥の差が出ます。
多くの人はサークルに入れておく事を「閉じ込めてかわいそうだ!」と感じて嫌いますが、そこに(サークルで)おとなしくしている事を褒めてあげる。これこそが何よりもしたいことなのです。おやつをあげてもいいです。
とにかくそこに居て、いい子にしている、もっと言えば、家の中は運動場ではないので、部屋ではおとなしく、ドッグラン等、十分に遊んでも良い場所では思い切り遊んでもいいものだ、と犬自身にon/offの切り替えが出来るようにしむけてあげるのが、最大のコツです。
これが、順序が逆転して、騒がしいから、イタズラするからサークルに入れる、ではサークルの中は閉じ込められるイヤな場所にしかなりません。そうでなくても犬は1日18時間は寝る生き物なので、どこで寝ているのか?というだけの問題です。
上手にサークルやケージを活用していけば、特にトレーニングなど行わなくとも、自然に良い子に育って行きます。どうしたら(どういう行動をとったら)褒めてもらえるのか?犬に選択させてあげるのがいい子に育てて行くコツです。子犬を現在育てられている飼い主様、頑張って見て下さい。閉じ込めてるんじゃないですよ〜。褒めてあげるための行動範囲の制限ですよ。

 

2004/05/27

posted by 渡辺元規 | 13:23 | 行動範囲の制限 | comments(0) | - |
散歩とは?

皆さんは散歩をどのように考えてますか?運動のため?トイレ?気分転換?
散歩中でもご相談に伺ったお宅でも、犬嫌い、人嫌いの犬に多く出会います。「うちの子は他の犬が苦手だから〜」とか前から他の犬が歩いて来るとすぐに抱き上げてしまったり・・・良くある光景です。
これって原因は何でしょうか?良く”社会化”されていないという表現をしますが、これは単に慣れていない、慣れない、慣れる機会がない、というだけの事です。自分の飼っている犬が、犬、人、音等を苦手としていると、多くの飼い主さんは我が愛犬の危機的状況を回避しようと、なるべく慣れた場所を選んで歩く、深夜なるべく犬と出会わない時間帯に歩く、極端な人はお散歩にも行かない(小型犬に非常に多い傾向です。大型犬でも多々見受けられますが・・・)等、色々工夫をされているようですが、これではいつまで経っても苦手意識が変わるはずもありません。
苦手ならどんどんその苦手な状況に連れて行く事!これだけです。なにも怖い事はないんだ!もっと言えば「楽しい!!」と犬が感じてくれるくらいまで行けばなんの心配もありません。
ただ根気の問題です。年が若ければ、若い程その様々な環境に順応していく能力を持っています。年をとっていても時間をかけてあげれば、子犬ほどはいかなくとも、ある程度落ち着いていられるようになっていきます。この”慣らしていく”作業に一番適しているのが”散歩”の時間という訳です。
いつも同じコースを歩かず、様々な時間、場所を選んで、色々な体験をさせてあげて下さい。色々なものを見聞きすることで、色々な犬、人と出会うことで普通に社会化されて行きます。
自分の子供(人間です)が社会に出て人並みに生活していけるようにしつけをしたり、教育を受けさせたりしますよね?それと全く同じような意味合いを持つ事を犬にも体験させて行くと思って下さい。
中、大型犬にとっては、どのみち散歩程度では運動になりません。(人の歩行速度で歩いていても、足が伸びきらないため、あまり運動としての意味は持ちません。自由運動か自転車での引き運動がベストです)散歩は環境に適応していくためのトレーニングだと思って、どんどん散歩に出かけてくださいね。

 

2004/06/01

 

posted by 渡辺元規 | 13:23 | 散歩とは? | comments(0) | - |
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